⧉ 許認可
許認可とは
許認可とは、特定の事業を行うために、警察署・保健所・都道府県等の行政機関に対して手続を行って得ることができる許可等のことを意味します。許認可を取得せずに営業等を行うと、刑事罰が科されてしまう、つまり、逮捕されるものもあるため注意が必要です。
許認可申請の手続は、例えば、会社設立をする場合には、その設立登記が終わってから行うものが一般的です。しかし、そもそも許認可が必要かどうか、また、その許認可を取得するために必要な要件やかかる期間などを把握して進めなければ会社はできたのに、営業ができない等の事態になりかねません。このようなことを防ぐためにも事前に許認可についても把握したうえで、計画的に進めるのがいいでしょう。
なお、許認可は、その許認可を得るための手続や条件などから、「許可」「認可」「登録」「届出」「免許」の5つに区分することができます。
許認可の5種類
許可
認可
登録
届出
免許
行政機関に届け出て、その審査に合格することで営業等を行うことができるものです。
行政機関に届け出て、定められた要件を満たすことで営業等を行うことができるものです。
行政機関に届け出て、定められた名簿に登録されることで営業等を行うことができるものです。
行政機関に届け出て、営業等を行うことができるものです。
特定の資格を持っている者が、行政機関に届け出て、定められた要件を満たすことで営業等を行うことができるものです。
許認可の必要な主な事業
【許可】
建設業、古物商営業、風俗営業、特定遊興飲食店営業、飲食店営業、食品製造業、薬局・ドラッグストア、ホテル・旅館、映画・演劇等の興行場営業、病院・診療所、介護事業、産業廃棄物収集運搬業、労働者派遣業、職業紹介事業、タクシー事業、一般貨物自動車運送事業、道路使用
【認可】
警備業、自動車運転代行業、保育所、私立学校等
【登録】
旅行業・旅行代理店業、ペットショップ、貸金業、電気工事業・解体工事業、ガソリンスタンド、倉庫業、建築士事務所
【届出】
探偵業、インターネット異性紹介業、理美容業、クリーニング業、マッサージ業、駐車場業等、深夜における酒類提供飲食店営業開始、貨物軽自動車運送事業等
【免許】
酒類製造業・販売業・卸売業、不動産業等